死んだはずの光が戻ってきた。けどそれは、光ではない"ナニカ"だった。
光の正体が"ナニカ"であることに気付くことから始まり、"ナニカ"とはなにかを追求していくお話です。
"ナニカ"を調べていくにつれいろいろなことが分かるのですが、でも結局全ては分からなくて、「分からないなにか」であることはずっと変わらないんですよね。
でも人間って"分からない"ことは知ろうとするんですよ。知りたいと思うんですよ。
私自身ホラー大の苦手で作中もびくびくしながら読んでたんですが、この「分からないことを知りたい本能」が読む手を止めさせないんですよね。
怖いしこれ以上分かりたくないんだけど、分からないことが1番怖いから知りたくなる。
BL的要素を求めて読むのはやめた方がいいと思います。
どろぉ〜っとした空気がずーっと流れてて、時折クスッとなるのがまたクセになる。
夏に読むにはぴったりの作品ですね!!