ネタバレ・感想あり新装版 天帝少年 中村朝短編集のレビュー

(5.0) 2件
(5)
2件
(4)
0件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件

【販売終了のお知らせ】

本作品は諸般の事情により販売終了させていただくこととなりました。ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします。

少年が主人公のサイエンスファンタジー
2023年1月16日
サイエンスファンタジーの短編集。土俗伝説的なもの、妖怪もの、神話的なもの、SF的なものなど、どれもシリーズ化できそうなくらいおもしろい設定です。好きです。もっと読みたい。
いいね
0件
「生きる意味」を考えた事のある全ての人へ
2022年3月14日
約240ページ、全7篇収録。基本、著者個人誌の再録です。いい意味での「中二感」がある作者さんで、ちょっと変わった視点なのが好きです。容赦ない展開の作品で本領を発揮します。著者が真剣に向き合った自分の思考をぶつけてくる作風なので、メッセージ性とか説教臭さを押し出さないギリギリラインを今後も保ってほしいと願ってます。
〜〜〜以下各話レビュー〜〜〜
・「きみが小説家をみつけたら」(32p)収録作中最もとっつきやすい、いい話。
・「白件」(49p)土着民俗日本昔話ホラー。じめじめしてゾッとする、不気味さが素晴らしい。
・「トウテツの子」(33p)半妖と同級生の交流に、大人の事情と子供の勢いが絡んで良い感じ。見張り係の少年が大好き。
・「三弦巻き」(25p)味覚のない人が、寄り添ってくれた少年にちょっと救われる話。わさびって食べ物だろ、という台詞に重みがある。
・「流行り神プロトコル」(35p)“座敷童子”と少年の、幸せにまつわる切ない話。最高。
・「天帝少年」(43p)サイエンスフィクションなSF。異なる世界の少年の出会いと、結ぶ絆。
・「お前のために言ってんだ」(13p)描き下ろし。著者による自分自身への、そして似たような状況にある物書きへのエール。初期から著者を追いかけているファンには感慨深いものがあります。
レビューをシェアしよう!