コミカライズは絵がとても丁寧で可愛くて好感が持てました。が、ストーリーはなろう王道の話の強引さ、無理のある設定、主人公様最強、権力の権化(王族)に無自覚に愛されと、読んでいてイタタタ全開なストーリー展開となっているので真面目に読むのはしんどいです。特に主人公が第二王子の護衛に任命されるのも、大賢人の地位でありながら人を避けて暮らすことを許されている主人公を無理矢理学園に引きずり出す理由にしては弱いのにまるでそれが当たり前のように脅迫され、嫌々従う主人公のウジウジした性格が鬱陶しいです。好きなことややりたいことに没頭すると一切周囲が見えなくなる点なども鑑みて、どうやら主人公はコミュ障とかではなく脳にチャレンジングなパーソンのお方の様で、その種の方々特有の無礼さとそして反対のオドオドさの融合もキモく、更にそれをよいしょしまくる仲間たちもそれなりにキモい。とにかくキャラが大体不快。でもコミカライズは可愛いので、隠してるけど隠せないっていうなろう王道のテンプレがお好きな方には楽しめるのではないでしょうか。