カホリストです、紛うことなき。ぼくはね。
本作は短編集なので感想が難しいので端的にいきます。BLジャンルにハマることになったきっかけであり、自分の価値観と倫理観と性癖を思いっきり捻じ曲げられた短編集です。10代の頃に出会えたのが幸か不幸か、こんな鈍器で頭をかち割られたような衝撃を味わう体験はもう無いだろうな、と思いながら他の作品を読んでいます。それは仕方のない事で、あの頃の感性のままで、というのは到底無理筋、周りの環境や背負うものが増えて自分自身が変わったのももちろんあるのですが。届かないんですよね。未だに。いやむしろBL界隈で小野塚カホリ作品通らない人なんている?いやいないだろ。はい、意識高い系カホリストムーブ出ました。
何度も単行本を買っては手放し、電子書籍で手に入れても買って満足して読まない時期がありました。それでもこの作品の自分の中での存在感は絶対に変わらないし、多分棺桶の中に入れてもらう、そんな作品です。本作収録作品では「万事快調」が1番好きです。