僕は天使ぢゃないよ。
」のレビュー

僕は天使ぢゃないよ。

小野塚カホリ

ちょっと痛みを伴う・・恋愛

ネタバレ
2021年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらは作家さんの初単行本だそうで・・。小野塚さんの作品まだ2冊目ですが、こちらのほうがソフトで解りやすいかなと思います。内容は・・まぁ色んな意味で痛みを伴う・・恋愛なのだと思うのですが、かなり色々と想ってるところのある作家さんなのかなと思います。
ちょっと暴力的なシーンとか激しい部分はあるけれど、そういえば昭和の時代って表現が過激だったり「自由」があったりしたよな・・・とちょっと思いながら、現代は色々と規制かかったり描きたいことが描けなかったりが、昔よりも厳しくなったんではないかしら?ちょっと寂しいわね・・などと感傷に耽ってみたり。
何作か入ってる作品の中で、エイズに罹った男が、男子高校生を攫って逃避行をする・・というお話しがあって、一緒に居るうちに恋愛感情が芽生えるのですが、死に場所を探して・・・みたいな内容で、印象的なのが亡くなったであろう男の硬直したペ〇スを高校生が自分の尻穴に挿し入れ、別れを告げるのですが・・・・これにもし修正が入ったら、作家さんの表現したい事が台無しになってしまうんだろうな・・・などと考えて感慨深かったですね・・・幸いきちんと表現されてました。
好みは分かれるかも知れないですが・・凄く強烈な印象を残す作風の作家さんです。
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