ネタバレ・感想ありかわいそうなミーナのレビュー

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とにかく美しい
ネタバレ
2025年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ カラーなしの世界をこんなに美しく描ける方がいるとは!絵もお話も情緒があり引き込まれてあっという間に読み終わってしまいました。叶わなかった初恋のほろ苦さがなんとも哀しい。ただ登場人物がどういう人物なのかがあまり伝わらなかったのが残念。1冊に収めるには詳細をはしょるしかなかったのだろうか。
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さざ波のような読後感
2025年3月9日
作者買い。静かな作風にひかれ、何冊か読んでみようと選びました。作品自体は難しくないけれど楽しみ方が難しいな、と思いました。表題作は幽霊になってしまった女の子ミーナのお話ですが、寓話のように読んで終わりでいいのかな?同録「みずうみ」もまた不思議な作品でした。原作があってその良さはおそらく伝わっていると思う。青春の輝きも苦い後悔も、すべて遠ざかっていく老人の語り。なぜかブラッドベリの短編集を萩尾望都先生が漫画化した作品集を思い出しました。なんでしょう、ざわざわする読後感があります。
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中篇2作、ヨーロッパの時代感が良い
ネタバレ
2024年12月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 215ページ。
中篇2作入り。
近代ヨーロッパの雰囲気が良かったです。
絵はかなり良いのですが、キャラクターの描き方に、刺さるものがもうひとつ足りないな、という感じでした。相性ですね。
〜〜〜〜〜
表題作は、若くして亡くなった薄幸の少女ミーナの話。ピクニックに笑顔になり、青年との出会いに頬を染め、小さなルビーの指輪にときめく、かわいい少女。天国への道に迷ってしまって、はからずも人に害を及ぼす存在になってしまうのがかわいそう。で、途中から話の視点が、ミーナの初恋の男性とその友人達の方に移ってしまって、「さまよえる霊にどう対処するか」という方向に行ってしまったんですね。私の趣味としては、視点を移さずミーナのままで、さまよえる霊そのもののさみしさだったり無邪気さだったりを描いてくれた方が良かったです。
同録は『みずうみ』。シュトルム原作。不勉強にして原作を読んでいないのですが、こちらを読む限りでは、幼馴染の二人が現実を生きる上ですれ違ってしまう切なさが、なかなか良かったです。けどこちらも、もう一歩心の奥に踏み込んでほしかった印象。
大人の童話
ネタバレ
2022年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ おとなの童話のようなお話でした。
ミーナ、割とおとなしくあの世に行ってくれてよかったw
「みずうみ」はラインハルトは自分がエリザベートに連絡しなくなったのが原因のくせになぁ。
エリザベートに悲しい思いさせただけじゃん。
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作家名: やまじえびね
出版社: KADOKAWA