小冊子の内容は、おまけ漫画10ページとアニメの設定資料6ページ。
おまけ漫画は、イブの嫉妬心がたいへん美味しゅうございました。が、これを読まなくても十分に本編は楽しめるというあくまで「おまけ」。けど読んだらニヨニヨできます。通常版との価格差が300pt、いささか割高ではあると思うので、読みたい気持ちと懐具合とよくご相談の上、後悔のない決断をどうぞ。
星評価は、小冊子に対してで、本編の内容は星5つです。
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BLは1巻完結が好きなのでこちらの作品には長いこと手を出さずにいましたが、単話の無料読みがおもしろくて気になっちゃって、おそるおそる1巻を買い……2巻を買い……とうとう3巻は特装版に手を出してしまいました。
3巻、いわゆる「学園編」というものがあまり好きではなくて、さほど期待せずに読み始めたんですが。
なんだよぉ〜、なんかもうこれ最高かよ〜〜〜(啜り泣き)という状態に陥りました。
物語のテコ入れ的な「学園編」とは印象が違って(個人的に)、今までバトルだらけだった旅では見られなかったゴズとイブの心情じっくり、という……安定した学園内であるからこそ可能になった展開、設定の使い方上手いな!と作者さんに拍手です。あとね、文字の設定が良い。異世界ものでは流されがちな文字の問題、なんとなく読めちゃったりするパターンも多いと思うんですが、この作品では「読めない」設定。それだけでも問題ないところ、一歩踏み込んで「読むための努力」という展開、更に、ゲームの世界であるからこその文字設定が……!ああっ、ゲームや漫画の異世界文字ってそういう感じだよね!ってなってめちゃくちゃ納得して、細かい設定大好き民はハートを撃ち抜かれました。
新キャラの事情もいろいろと良いし、オディゴスの上に立つ者の覚悟はかっこいいし、何よりも主役二人……「人を好きになる」ということに不器用な二人の、少しすれ違ったり苛立ってたりやっぱり大好きだったりの様子が、もどかしくも切なく熱量高く……ゲーム内セリフの使い方も上手くてさ……なんかもう……なんかもうこれ最高かよ〜〜〜!!