ネタバレ・感想ありうちらきっとズッ友 ―谷口菜津子短編集―のレビュー

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最高でした
2024年12月25日
大好きな作家さんです。
優しいタッチと、誰もが「あぁ…分かる」と心で頷いてしまうような言葉たち。
孤独や葛藤で強張った背中を、トントンと優しく静かに叩いてくれるような漫画です。
自分にとっての「救済」や「前に進む為の出来事」というのは、見過ごしているだけで、実はずっと身近にあって、ちょっとしたきっかけでその輪郭が見えてくるものだ、と今作でも思わせて貰いました。
中でも、「あの時、誰かにいてほしかった」という、主人公の回想へのアンサーが、そんな「誰か」に今の自分がなっている、であったことに、涙が出ました。
『あの時の自分も含んで、今隣りにいる相手を包めている』
自分だけが相手に支えてもらうんじゃない。
相手を支えることがまた、かつての自分の支えにもなる。そういう友達がズッ友になっていくんだなぁ…
ありがとうございました。
寛容のある友情
ネタバレ
2024年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 勝男さん入口での作家買い。短編集なので様々な角度から様々な登場人物たちがモヤモヤしたり、決別したり、仲直りしたり。日常にいるいると思う嫌~なキャラクターも多くて、ままならない気持ちの解像度が高い。彼らにモヤモヤもするものの、読後感がいいのは、一定してどの作品にも流れる「寛容さ」だと思う。無条件に相手を許容する類のものではないが、これがないと現実でも人間関係は続かない。本編ではあんなに嫌なやつだったあやかも場所が変わればイイトコロがある。そこを描く作家さんの「寛容さ」が一番の魅力かも。
おススメ!
ネタバレ
2024年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。特に一話目がお気に入りです。微妙な心理を、単なるきれいごとでもなく、単なる友情物語でもなく、ちゃんと描いていて、家庭の事情もくどくどと説明せずに表現するのが本当に上手な作者さんだと思います。
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Twitterで気になり購入しました。
2022年10月20日
Twitterでみて気になり購入しました。
短編集ですがそれぞれ丁寧な心描写がとても良く、一つ一つの作品がとても素敵でした。
最近の型にハマらず読みやすく、読み終えた後は一本の映画を観終わったような気持ちになります。
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友情
2024年4月13日
色々な友情を描いたオムニバスです。
正反対の二人の長く続く友情や嫁と姑だけど友達に近い関係、幼なじみ男女の友情など多彩です。
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作家名: 谷口菜津子
出版社: 双葉社