ネタバレ・感想あり花ゆめAi キャメロット ガーデンのレビュー

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単行本同録作品の独立配信、良い厨二
2025年7月4日
93ページ。
別作品の単行本に収録されていますが、読切好きとしてはこうやって独立配信されているとありがたい。
表紙イラストと宣伝文句からは「少し古い時代のギムナジウム少年愛」かと思いましたが、それとは異なる物語でした。
テニスンの詩、『シャロットの姫(The Lady of Shalott)』を下敷に、近未来と幻想とを織り交ぜた物語。古典の引用、謎めいた学園の世界、トランプ札になぞらえた階級制、この全力な厨二感がいいんですよね〜。よくわからないところとかもあるけど、それでもいいの。
単行本1冊分あったら、もう少し教授の所業とかがイヤ〜な感じに描かれてもう一段抉ってきたんじゃないかな、と思うと、ちょっと惜しい。でも満足の由貴香織里成分補給となりました。
〜〜〜〜〜
私を含めて、『シャロットの姫』って何ぞ?って人は、我らが味方の青空文庫から『シャロットの妖姫』というタイトルで配信されているので、併せて読んだらなるほどって楽しめるかと思います。(ただし作中の訳文とは翻訳が異なる)
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作家名: 由貴香織里
出版社: 白泉社
雑誌: 花ゆめAi