作家さまの評価を上げた作品『ヤンキー君と白杖ガール』は読んでおりませんが、作家さまの根っこのところが、とっても優しい正義感に溢れた方であろう事が、お話の内容から汲み取れる気がしました。
前作から出版社を通さないWEBでの発表を重視されたとの事で、コマ割りが携帯の小さな画面で見やすいような、縦に等間隔での独特の設定。初めは慣れませんでしたが、重要な場面での抜きや片面いっぱいを使った構図など、工夫の一端が垣間見えました。
物語は、引きこもりになって三年の「日向さん」の心を、少しづつ変えていく「星野くん」のお話なのですが、日向さんの想いが「恋」になってからは、薹が立ってしまっている自分には妙に気恥ずかしい場面もありましたが、概ね好印象な作品でした。