ネタバレ・感想ありフルカラー版 超訳百人一首 うた恋い。のレビュー

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清涼感漂う美しさ
2024年8月18日
和歌にして相手に詠んだり文を送る作法が素敵。百人一首の意味は全く分からなかったけど、訳されて綺麗なカラーイラストになって意味が分かると、文によっては嬉しいもの悲しいもの切ないものとあって…感動して涙が出てました。今ならLINEかメールとか簡単ですが、やはり手紙で伝えるのはおしゃれですよね。
特に後朝の文が好き。通い婚が普通らしくて夫は妻の寝台に忍んでやって来て、逢瀬の次の朝には帰り、素敵だったよ!のような和歌にした文を妻に送るなんて〜なんか秘め事みたいでドキドキしました。最後の和歌集と衣装イラストが楽しかった。
超訳最高!!
2024年2月25日
純な恋心も悲恋も悲運も軽やかに詠い上げる湿っぽくなく楽しい!異性を装ったり、駆け引きや、粋な言い訳だったり、お題であったり、宴会芸であったり、背景を知ると、というか描き方が面白くて百人一首が和歌がより身近に感じて好きになる!ただ、特装版、新版、とか、どちらを買うか迷いました〜まずはこちらを1、2巻とも。でも、比較のために他も買おうと思うくらい好き!
愛蔵版として紙で持っておきたい一冊。
2023年6月2日
どんな古文参考書より、先ずはこの一冊。これがあれば百人一首は覚えられます。解釈などは専門家であっても十人十色の部分が大きい題材なんですから、浪漫なら炉留らしく漫画で覚えたっていいじゃない!と個人的に思う部分です。好きになるキッカケは人それぞれ。自分の“好き”を他人に否定される謂れはないのです、覚え方が邪だと言う輩とは相容れないとスルーしていればいいのだと思います。
何度でも読みたくなる
2023年4月3日
まずは何より、作者様が息災でいらしたこと、うた恋い。が今も動き続けていることが何よりも嬉しいです(Twitterも楽しく拝見しております。康秀と忠岑の話など特に大好きなので、いつか書籍に収録されたらいいな……)。
モノクロ版の発行当時から大好きな作品で、過去に出たフルカラー版も所持しているため、もう何度となく読んだお話なのですが……。それでも心に染みる素晴らしい漫画だと思います。
美麗な作画、絶妙な間のやりとり、魅力的に描かれる人物、和歌の訳から何気ない台詞に至るまでどれも気持ちのいい言葉選び、突き抜けて面白いギャグに、色がつくことで華やかさが増してより素敵な世界観になっています。
描き下ろしもたっぷりで、十分に楽しめる2冊でした。

和歌がテーマというとなんとなく敷居が高いように感じてしまうかもしれませんが、会話や当時の生活等とても分かりやすく現代風に噛み砕いて描かれているので、当時について知識がなくてもシンプルに恋愛漫画として楽しめます。
うた恋い。がきっかけで百人一首や短歌が好きになったくらい、私の人生に欠かせない作品です。
この作品を読んだことの無い人も、過去に読んでいた人も、一人でも多くこの名作に触れる機会があるよう願っています。
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作家名: 杉田圭 / 渡部泰明
ジャンル: 女性マンガ 歴史
出版社: KADOKAWA