「ほろにがラブストーリー」
と、作品内容紹介にありますようにほろ苦いです。
表紙も切なさがあふれてるよね。
うんうん。
表紙の子は「ほのちゃん」。
すごくよくどこにでもいる、いや、心の一部に持っているような子だと思います。
ぽろぽろと流す涙のようにきれいでピュアで切ないを固めたみたいな子。
でもぼろぼろの醜態をさらし続ける、主に自分にw
失恋を忘れたい忘れたくない、自分の想いをなかったことにしたくない、なかったことにしてほしくない。
でも、悲しくて苦しくて藁をもすがる想いで掴んだ先でまた複雑で面倒な自分と向き合うことになっちゃう。
この様がさぁ誰にでもあるんじゃないかな~と思わせてくれる。
描きようによっては重くて苦々しくて切り捨てたくなるような作品にもなってしまうと思うのだけど。
先生の画風と構成なのか、ふわりと軽い羽根のような雰囲気で読ませてくれました。
「404 NOT FOUND」
忽然と消えた人の場所にこの文字が現れる。
この作風が私はとっても好きです。
登場する人たちが、個性をデフォルメしているようでもありそうでもないようでもあり。
人それぞれ寂しさや弱さを抱えて生きていることを前面に出してはいないのに感じさせてくれる作品だったのかもしれません。