ネタバレ・感想あり夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話のレビュー

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うーむ。
2024年10月11日
カサンドラ症候群がわからなかったので、勉強のために読んだ。夫婦間のことなので一概には言えないですが、嫁さんが夫の症状について無理解なだけに感じる。彼ら(といっしょくたにしてはいけないけれど)の性質は、自発的に言葉を発するのが苦手なだけで感情がないわけではないし、傷付いたりもする。感情と言葉の発動が非常に遅いだけ、表面に出せないだけ。どれくらい遅いかと言うと、一生発現しない可能性もあるくらい遅い。嫁さんのキャラは、言動から察するにチャキチャキした人なんだと思う。夫を好きになったきっかけが『変わったところ』だったはずなのに、自分の理想と違ったら『変わったところ』を愛せなくなっただけではないか。この本は、当事者の旦那さんには読んでほしくないわね。思いっきり笑わないのではなく、笑い方を知らない。または、物理的に笑えないだけなのに。旦那さんの人間性は善良なので、旦那さんのが気の毒に感じた。私の印象だけど、カサンドラ症候群になる人は思い込みが強く感情的になりやすい人に多いと思う。この悲劇のヒロインである嫁さんも、そういうタイプに見える。原作についてはね。作画の人のが旦那さん的な人についての理解がありそう。デフォルメも絵も構成も上手くて、こういう原作付きエッセイものを描かせるには、画力が非常にもったいないと漫画好きとしては思う。イラストレーターのような作画完成度なのに。逆か?イラストレーターのような完成度だからエッセイものに重宝されてるのかな。その辺の事情は知らんけども、読ませる漫画力でした。
自分もカサンドラ症候群に
ネタバレ
2024年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分も元恋人がアスペルガーで、別れた今も苦しんでいてこの作品を購入しました。
無表情なのが不気味で、でもたしかに大笑いしたところはみなことなかったなと。
やさしいしちょっと変わってるけどやさしいし…ておもったらどんどんつたわらなくて、混乱して、苦しんで…というのが同じだなぁと
自分もふっきれたらいいですが
いまは著者さんは幸せにすごしてるみたいでよかったです
興味深い
ネタバレ
2023年6月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ なかなか難しいテーマで、雲を掴むような苦しみにじわじわと追い詰められていく様子が、実感は湧かないけれど、リアルなんだろうなあと、考えさせられます。周りで見ないタイプの苦労なので、共感は難しいけれど、夫婦の在り方としては考えさせられます。発達障害じゃなくても、コミュニケーションを取らない、取れない相手との生活は辛いだろうな…と感じます。主人公がいろいろな人に相談して、心療内科の先生にまで「男なんてそんなもん」と言われてしまうのは、日本の家庭の深刻な問題のような気がしました、それで良い訳ないですよね。
一番怖かったのは、長女がずっと「パパの顔がイヤ」と訴えていたこと。笑わない、黒い顔、カラスのようだと泣く様子は、親と子の関係はもちろん、人と人してゾッとしました。
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作家名: アゴ山 / 鳥頭ゆば
ジャンル: 女性マンガ エッセイ
出版社: KADOKAWA