低レビューが多いけれど、絵が気になって無料版を3巻まで読んでみました。恐ろしくシリアスな内容なのに、ほんわかした絵とヒロインの天使のように無垢な性格のおかげで、なぜかふんわりコメディになっている…。ヒロインを連れ帰った王子様も、その立場に合わないくらい、心の清らかな人なんでしょう。ヒロインを迎えた城の使用人達も、無垢で無知なヒロインに振り回されているけれど、決してバカにしたりおとしめたりせずに、誠実に「姫様」に仕えている。それでも、現実は甘くなくて…というところで無料版は終わっちゃいました。双子は忌子…、その考えの究極をいくと、あのお父さんみたいになっちゃうんですね。双子の姉(エマ)は、最初に生まれてきたから…ただそれだけで現在の立場を享受していることを知らずに育ったために、何も考えずに実の妹に刺客を送れる。浅ましいとか、怖いとかいう前に、知らないって恐ろしいと思いました。公爵家で唯一まともなのが、お母さんですね。公爵令嬢としての知識もマナーも知らないヒロインの無知と、全てを持っているのに肝心なことを知らないエマの無知…、この先の展開が楽しみなんですが…、ちょっとお値段が高いのが難。