鴇という名前は兄弟で色の名前(鴇色=ピンク)と、天然記念物っぽい意味合いをかけてるのでしょうか。確かに純粋で可愛くていい子ですが。
↑ここでうっかり“いい子”なんて書いてしまうぐらい、やっぱり27歳には思えなくて無理がありました。芯の強さを示すエピソードもあったけど、全体的にふわふわしすぎて、容姿だけでなく雰囲気的に社会人歴10年以上に見えない。
お互い同性に恋することにためらいが無さすぎて、BLらしさが薄いのも残念です。
そして、鴇のヤングケアラー設定があまりにも重いのに対して、ストーリーが軽すぎるのもバランスが悪く感じました。もちろん鴇の心の傷とか、弟(特に次男)とのわだかまりとかにも触れてはいるけれど、ごく浅い部分を綺麗に描いただけという印象。そしてなんだかんだいって結局、鴇があまりに聖人すぎるので、いろいろと物足りなかったです。
通信制高校という珍しい舞台も、はじめての高校生活という環境も活かされていなくて、新しい交流は尭良とだけ。モブは二人を親しくさせるための装置でしかないところが、見ていてとても苦痛でした。
もっと軽めの設定と普通の舞台でも成り立つ関係だし、その方がストーリーに集中できたかなと思います。