この復讐の仕方は漫画ならではという感じでしたが(リアルでこれをやる度胸があるのかとは別に実行したが最後主人公が逆に訴えられますし恐らく負けますし浮気の慰謝料も取り難くなるでしょう)だからこそフィクション!って感じで逆に面白かったです。絵や演出もとっつきやすく分かりやすいのでサクサク読めました。
残念な点はラスト、話の終わりまでがジェットコースターなことです。特に悪役が誤魔化したりなんだり一切せず喚きつつ全部認めてわざわざ自爆するのがとてもチープ。
前2本分の話がうまく纏めて作られてる分先述の悪役の反応といい結果報告を絵も無く文章数行で済ませてしまうのといいとにかく話を畳むのを急いでいるように感じました。加えてストーリー進行の中で家庭内での軋轢はなく復讐当日まで円満を演じていた展開なのであれば、子供は何も知らずただパパと離れ離れにされたことになるのに最後まで曇り無き笑顔で笑っているのはいくらなんでも張りぼての幸せ感が凄いです。締め方って難しいですね。
あと作品の面白さとは別に思ったのが、こういうリアルなテーマにもかかわらず展開はがっつりフィクションという曖昧な作品が増えていくことで素人が見てもフィクションだと分かる架空のお話と現実とを分けて考えられない誤った浮気や離婚紛争の知識を埋め込まれたおバカな女性が増えてしまうんだろうな~なんて…(同ジャンルに実話をもとにしている作品もある分余計)