ネタバレ・感想あり白眼子のレビュー

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一番好き
2025年4月5日
小学生の頃から山岸先生の作品のファンです。先生の作品の中で、白眼子が一番好き。世の中の不思議と、教訓、希望、時代の記録、当時の空気感…全てがピタリと的確に表現されています。

白眼子は実在したらしいですが、細かいエピソードは先生の創作かと思います。リアリティがある細かな設定や描写も、さすが。

あの世では時間の軸が一方向ではない話、確かにそんな気がします。
白眼子
2025年1月18日
日出る処…を読んで、山岸涼子先生の作品は
紙の本で色々と読ませていただきました。
こちらの白眼子は、初めてです。

人と違う能力を持って生まれた白眼子は光子に出会うまできっと孤独だったのだろうと思い
また、光子は白眼子に見つけてもらったから
雪の中で死なずに生きながらえた。
ホラー度は山岸作品の中ではマイルドですが
読み終えた後ジーンと心が温まりました💗
禍福はあざなえる縄のごとし
2024年12月8日
山岸凉子先生のホラーではないホラー。
何度読んでも泣けます。
白眼子様の美しい心。拾われた子どもであった光子との関係。
ジワっと温かい気持ちになれる作品です。
心温まるストーリー
ネタバレ
2024年6月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作の「白眼子」は不穏な始まりで、山岸凉子さんの漫画は主人公の少女が悲惨な目に遭う話も多いので、身構えて読みました。しかし非常に心温まるストーリーでホッとしたし感動の涙でした。
現実には運不運の量は同じではないと思いましたが、スピリチュアルな話ながら実在の人をモデルにしたのかと思うほどのリアリティもありました。

「三日月」は学校あるある…モヤモヤ系の話。学校は孤立したら非常にやりづらい、しかし無理やり気の合わない人達の間に入ってもお互い楽しく不幸…。ところで転校生に体操服のことも売店ないことも教えない学校もまたひどい。
関係ないけど、主人公の髪型、三つ編み細かすぎ??と思ったらフィシュボーンという現実にある髪型なのですね。
読後感 (比較的) 明るめ
ネタバレ
2024年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ホラーというよりスピリチュアル強めな二話ですが、こちらも大好きです。
「白眼子」は、見えぬものを視る盲目の男のこと。
戦災孤児の少女がそんな異能の持ち主と、不思議な縁で出会い共に暮らし別れ、成長すれば人並みの生活も得て数奇な人生を送る話。主人公の人生色々が詰まっており、まさに “禍福は糾える縄の如し” でした。
彼女達が織り上げた絆のお陰か、喪失を得ても晴々した読後感で余韻が温かい。
「二日月」は、陰気な自称巫女転校生の嫌がらせと戦う快活な女子高生の話。
現実問題への逃避として霊的パワーに傾倒する人間の事に言及していて…自分の職場にも信捧者が居るので変に共感してしまいました。関わりたくないのに何故か寄って来るんですよ…ブルル。
待ってました
2023年11月16日
以前文庫本で持っていたのが無くしてしまい、復刻をずっと待ってました!山岸先生の作品は名作が多数ありますが、何故か時折読み返したくなるのがこの作品で、読むとなんとなく心が温かく癒される気がします。
あとで読み返したいと思う
ネタバレ
2023年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『白眼子』スピリチュアルな、不思議な力を生業にした人達について、彼らと出会った光子の目を通して語られていきます。特殊な能力といっても、そう都合良くはなく、シロさんの謙虚さが読んでいくうちに頷けます。光子と同じく、誰かの気持ちを少しでも救えるのはすごいと思います。
戦後間もない北海道が舞台で、子供だった光子の率直な思いや経験から当時がどんな様子であったか、少し察することができました。
『二日月』中盤~終盤にかけての状況が続くと思うと、主人公と同じ立場になったときあの転校生とどう付き合っていくのか(普通にイヤだなと思いましたが)、考え込みそうになりました。 山岸先生の他作品にも出てくる、不安やモヤモヤといった負の感情とどう向き合うか、セルフコントロールや他人への声のかけ方がやはり大事なのですね。
2作品だけですが、後味は悪くなく、すーっと馴染むような終わり方でした。ほんの少しヒャッとした部分はありましたが、全体的に怖くはないです。何年経っても共感できるところがある作品で、また読み返したいです。
満たされた読後巻
2023年9月3日
思春期に山岸先生の漫画が大好きで、最近読み返すようになりました。華やかな話ではないですが、白眼子と光子の穏やかなやりとりが心に沁み、素晴らしい読後感をもたらしてくれました。
スピリチュアルだけど
ネタバレ
2023年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ スピリチュアルだけどそんな説教臭くないので読みやすいです。
悪い人出てこないし。
この先は加代も一緒に暮らしていくのかなぁ。
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作家名: 山岸凉子
ジャンル: 青年マンガ ホラー
出版社: KADOKAWA