この作品の一番の欠点を挙げるなら、更新のペースが遅いという事。連載開始から一年経過で６話、謎が謎を呼ぶ展開でまだほとんど何も分からない状態…おそらく完結後に単行本で一気読みするのがちょうど良いのでしょう。が、しかし！是非連載を追いかけてみて下さい。散りばめられたヒントを拾い集めて、推理考察妄想し、そこから感じられるエモさに悶えて下さい。正直なところ本編は些か説明不足の感があり、作者様のＸや特典の内容等を把握していないと得られない情報もあります。推理モノにネタバレは禁忌、私個人の考察をここに書くのは控えますが…ひとつだけ。タイトルの意味の個人的な解釈を挙げておきますね。
まず『薄明』とは「日の出直前、日没直後の薄明るい状態」を指す言葉です。要するに夜明けと夕暮れ両方の意味があるわけですね。その時間に何をしているか…太陽が昇る前なら自分の家の布団で寝てますし、日が沈んだら自分の家に帰るでしょう？もし恋しい相手が居て、その人と離れた場所に住んでいるなら…まだ会えない、もう別れないといけない時間帯なわけですよ。ならその時心に浮かぶのは「会いたい」「寂しい」という感情のはず。それが「充ちる」というのはつまり…同じ家に住んで、その時間を一緒に過ごしているからなんですよ！相手の顔を見て、触れ合って心が充たされる。どうですか皆さん、このエモさが分かりますか⁉︎
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