大金持ちのボンボンが、退屈しのぎに奴隷のような卑しいものを買い、いつのまにか執着し離れがたい存在になるといった話でした。
地下格闘場で前座試合でやられ役のヴィクターは、読み書きもできない設定だけど、1ヶ月余りで読み書きはおろか礼儀作法からダンスまでできちゃう。
名前をつけ生きる意味を与えてくれたブラッドを崇拝するヴィクター。
大金持ちのブラッドは、お祖父様に溺愛されるが故に親族からは疎まれ、誰からも愛されないから体の関係だけの遊びに傾倒する。話が進めば進むほど、ヴィクターの発言も態度も欲しいものが手に入らず駄々をこねる幼な子のよう。
話の内容や展開が単調で、絵はとても美しいのに感情の機微などは絵からはあまり読み取れず、さほどのおもしろさを感じることはありませんでした。