ネタバレ・感想あり花贄と鬼の王のレビュー

(4.4) 13件
(5)
7件
(4)
4件
(3)
2件
(2)
0件
(1)
0件
優しくて切ない鬼の恋
ネタバレ
2025年4月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 儚く切ない鬼とヒトの想いや恋心が、綺麗で素敵な絵と世界観に投影され、作品の世界に引き込まれて読めました。面白いです!
500年の寿命を持つ鬼は、100年に一度ヒトを食べないと体を維持できない。ヒトの中には、外界の敵からヒトを守ってくれてる鬼に感謝し鬼に食われること自体を喜びとする者や、鬼に守られるヒトの世界を維持する事は家族を守る事になるから、家族のために鬼の生贄になる事を望む者がいて、生贄希望者は途切れず、儀式は脈々と続いてきた。しかし外見が似ていて心が触れ合うこともある両者。多くは疑問にも思わなくても、中には生贄の儀式に深い憂慮と悲しみを抱く者がいて、その鬼の心の痛みは自死を望むほど、、。
色々な鬼やヒトの心情、優しくて綺麗な心が描かれていて、深々と沁みてくる作品。その中で芽生える恋に、心がキュンとして温もりや希望を感じられるハピエンのお話です。
とても面白くて、余韻の残るような世界観の作品。好きな作品です。
いいね
0件
一将功なりて万骨枯らない方向で!
ネタバレ
2025年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1人の将軍が功績をたてる裏に、戦場で多くの兵が犠牲になっているという故事成語がある。
鬼と人間が共存するこのお話の世界はまさにその雰囲気をまとっていて、外敵から守ってくれる鬼種族を生かすため100年に一度人間はその身を捧げ犠牲になる…しかも、自ら志願して。生贄をこのうえない栄誉とする洗脳が宗教絡みで親の口から語り継がれ、食物連鎖の理論によりあっさりと受け入れられていく様は見ていてちょっとゾッとする。
そしてそこに疑問を持ち始めたのが人間ではなく鬼側であることにこのお話の深さを感じます。
黙っていれば勝手に口に入ってくるご馳走を、なぜ命を賭してまで拒絶する鬼が現れたのか…
人間を知り、愛してしまったからなんですね。
おそらく初めて生贄を食すことに疑問を持ち始めた鬼の宵は厭世観念にやられてしまったけれど、桃という希望を伴った玄柳は打開策を見つけ、彼と同じ道を辿らずに済んだ。
世界観や設定が本当にしっかり組み立てられているから、思わず不満が飛び出しましたよね。もし鬼がその偉大な力を「人間を食べなくていい方法」に全振りしていたらこのお話は成り立たないんだけれどもみんな悲しい思いをせずに済んだよなあ…と。

なんやかんやで不幸の連鎖が断たれ新たな道を歩き始めた鬼と人間。
その先頭に立つ玄柳と桃が万感の思いを胸に愛し合う姿を見届けられたところで、とうとう涙腺が崩壊しました…

かわいい絵柄に騙されてはいけません。
ものすごく考えさせられる内容です。
面白かった。
2024年4月16日
鬼と人の過去は悲しいけれど、桃が可愛くて。それと桃の兄達が優しくて。特に長男が素敵でした。続編希望です。
いいね
0件
鬼×人。素敵な世界観!是非読んで欲しい。
ネタバレ
2023年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全方向にオススメですが中華ファンタジーが好きな人には特にオススメ!
100年に一度ヒトを食べ無いと生きられない鬼、そして人が共存し望んで生贄となる世界で、統べる鬼の頭首、玄柳×薬草茶師のヒト、桃とのラブストーリー。
柔らかいタッチの絵柄の中に丁寧に東洋の世界観が組み込まれ描かれていてとても素敵!主人公達も周りも皆良い人ばかり。
つっけんどんな玄柳の心の闇が桃に寄って変化していき、桃も盲目的な生贄崇拝から段々お互いのために死→生に気持ちがシフトしていくのが尊い。
ストーリーや寿命の問題も物理的解決だけでなく心理的にも救われる持って行き方で良かった。
エチは初エチのみ、柔かい描き方。受けが長髪で少し女性的だと感じる方もいてBLで無くても?と言う意見もあるかもですが、ガチムチ男らしい受けが好きな私でも全然気にせず読めました。
個々で持ってるであろうBLの嗜好(受けが可愛いのが良いとか、男らしい、ガチムチが好きとか)の前に、漫画として面白かったし、優しく癒やされ、愛のある世界観だし、なんちゃって雰囲気だけの中華ファンタジーではなく題材も小間物もオリエンタル上手く融合させてて私にはとても好みな一冊で購入して良かった。
個人的には宵様がめちゃめちゃ好み。。。
レビューもっと増えて欲しいなぁ。
ファンタジーきた。
2023年12月3日
泉先生の次の作品はなんとファンタジーだったとは大変びっくりしています。髪の毛が長いのが私は好みではないのですが。衣装と世界観には合っていると思います。
死にたがりの鬼×生贄志願のヒト
ネタバレ
2023年12月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 鬼の頭首・玄柳×茶芸師兄弟の末っ子・桃。鬼とヒトが共存する世界で、鬼は外界の魔物達からヒトを守り、ヒトは恩返しに長寿の鬼達に百年に一度生贄を捧げている。玄柳に憧れ食われる日を夢見ている桃は玄柳の専属になるが、ヒトを食べたくない玄柳の機嫌を損ねてしまう。死にたい鬼と生贄志願者の切なくて温かいファンタジー。とっても優しくて心洗われました。国を守ってくれる鬼を敬い、玄柳のために心を尽くす桃が誠実で一生懸命でいい子。一見冷たい玄柳だけど、忘れられない相手とのトラウマのような過去から悩み苦しんできた姿が痛々しかった。二人や亡き先代頭首・宵の気持ちが天に通じたかのような、未来を切り拓く桃の魔法が素敵でじんわり。ピリピリしていた玄柳の穏やかで明るい様子や、桃の幸せそうな笑顔がすごくよかったです。寿命差はどうしてもなくならないけど、番外編でほっと安心!
素敵
ネタバレ
2023年12月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 世界観が大好きです。異種族BLだからこその面白さが読めました。
共存していく為とはいえ犠牲にならなければならなかったヒトの儚い生命、葛藤しながらもそうせざるを得なかった鬼の苦しさが伝わってきてお話に惹き込まれました。
最後には希望が生まれて本当に良かった!心が温まりました。
あと主人公桃が可愛い。その名の通り甘い香りがしそうな美味しそうな子でした(鬼?)
またこの世界観に浸りに来ようと思います!
互いが光
ネタバレ
2025年1月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 希死念慮をもつ二人が互いに影響し合って寿命を全うしようとする話。池泉先生らしい朗らかで優しい雰囲気のお話でした。個人的に攻めがエゴって言葉使ったのが引っかかりました。細かい部分だけど、舞台設定に合ってない言葉だなぁと思ったので…
いいね
0件
好きな世界で萌える
ネタバレ
2024年7月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ お花、お茶、鬼、衣装、お話は生贄からくるものでよく目にしますが、生贄の代わりが実を食べる事だなんて御伽話のように綺麗にまとまってて萌えたまま終われました。兄弟も綺麗で麗しく単純なお兄様たちもとても良かったです。
いいね
0件
ファンタジー
2024年6月5日
儚げな絵に、ちょっと切ないストーリーがピッタリ合っていて良かったです。
今後仲良く暮らして行くんだろうなとほのぼのした気持ちで読み終わりました。
作家さん買い
2024年4月7日
作家さん買いです。先生の絵柄がとてもきれいです。ストーリーはおとぎ話のようになります。中華風情が好きです。
鬼✖️人
2023年12月24日
子供の頃から鬼に食べられることが幸せと刷り込まれて疑問を持たない姿を見て教育って洗脳だなあと思った。
ファンタジーですね‼️
2023年12月8日
鬼と人の住む世界。
ちょっと変わってますが、面白そうなファンタジーですね~。
少し、切なく感じるストーリーですね。
いいね
0件
レビューをシェアしよう!
作家名: 池泉
ジャンル: BLマンガ
出版社: 徳間書店