ネタバレ・感想ありこの濁った世界で、ふたり【電子限定おまけ付き】のレビュー

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心身の救済
ネタバレ
2025年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ブラック企業に勤める社畜のセイジが心身ともに疲弊したまま乗ったタクシーが実は…。こんな再会の出会いはまずないだろうと考えてしまうが、スオウを救ったのがセイジならばそんな運命的な偶然があってもよいかもしれない。心も身体も悲鳴をあげているのに自分ではまだ動くつもりでいる、その救済の物語。そんな話なら上手く行き過ぎでもよい。全然よい。
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救われてよかった。
ネタバレ
2025年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 社畜でもう限界がきていたセイシをスオウが少しずつほぐしていく救済物語。
頑張っても頑張ってもつらく、消えてなくなりたいと思うセイジの心の叫びをきちんとききとっているスオウ。
過去に自分がセイジに救われたのもあるけど、それにしてもここまで世話をやいてくれて、まさに愛以外の何物でもないです。
喧騒から離れた森の中にある家。
休養と、散歩、おいしい食事、誰かが気にかけてくれること。
それで頑張れることも多いと思いました。
疲れた心に響くやさしい物語。
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とても好き
ネタバレ
2025年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 蘇芳の優しさに読み手も癒されます。誠示の実直なところも人として好きです。現実だったら、恐い始まり方だけど、お話としてはよいなあと思います。
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なんて優しい物語
2024年12月4日
ハーピーバースウィークリーを読んで作者様のファンになりました。
少し不穏な空気感、攻めの静かなる執着愛は天下一品ですね。
絵の好みは分かれるかもしれませんが、話の雰囲気にも合っていて、唯一無二なオリジナリティに溢れていて、私はすごく好きです。
今回は冒頭こそ不穏な雰囲気ですが、優しく温かいお話でした。
攻めの蘇芳、受けの誠示ともに、相手を思いやる気持ちがそこかしこに表現されています。
読者の心まで穏やかにしてくれました。
評価がまだ数件と少ないけれど、もっと評価されてほしいな。
甘い
ネタバレ
2024年5月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ セールで購入したものの、絵が余り好みではなかったので失敗したかな?って思ったんだけど、購入して正解。
スオウの愛が甘〜い。ブラック会社で社畜して鬱まっしぐらのセイジをいわば拉致(笑)して精神的にも身体的にも健康にしてくれて。その世話焼きが至れり尽くせり。セイジの気持ちがほぐれていくにつれ、ラブラブになっていく過程がたまりません。ありがとう
濁った世界
ネタバレ
2024年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 雑紙で全部読んでいて、コミックスが手に入り、描き下ろしも読めた。

ナツギイチ先生の作品は不穏な形から始まるものに感じる(デビュー作も)。進むと最終的には溺愛なんだけど。

謎人物(実は画家)と疲れ切ったリーマン。
鬱寸前(ちょっと足はかかっていたかも、自 殺念慮があったから)で、心身共に疲れ、酔いつぶれていたセイジ。拾った縁で助けるスオウ。

「濁った世界」には両者の世界観があると思う。スオウは描く絵が濁りの色を使うことが多く、そのように見えている感性があり、昔は他者が受け入れてくれなかった。有名になるば手の平返しをする人々と向き合うことはできなかった。
セイジは、仕事の中で信頼や信用が薄れ、自己肯定感が下がり世の中の綺麗な部分は見えなくなっていた。この世は濁った世界だ。

2人とも孤独だけどそれに気づかず、2人が再会(セイジは覚えていない)して一緒に過ごす事で楽しさや愛おしさを知り、会えない寂しさを感じ、孤独であったことを知る。

スオウがセイジに対してパトロン気質で世話焼き好きなので、セイジはバツが悪いが、互いを必要として仲良くやっている。

両者が再会することで、両者が救いになった救済系。
絵の好みはあるかもしれないが、ストーリーがとてもいい。
エチはあります。
ふんわり
2024年1月8日
個人的にとても好きな作品です。読んでいて、とても癒やされるような優しい気持ちになります。続編があったらいいなと思える作品です。
何もかも包み込んで癒して
ネタバレ
2025年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 社畜歴5年。毎月60時間以上の残業をしている白居誠示は、心身共に疲弊していた。過重なノルマに理不尽な口撃、同期は半数は既に離職した。彼の会社は文句なしに立派なブラック企業だ。もう疲れてしまって楽になりたかった。飲み屋を出てタクシーに乗ったはずが、目が覚めると見知らぬ部屋にいるのに気づいて慌てる誠示。部屋の中にいる男に時間を聞くが時計がないからわからないと言われ…。焦っていると携帯が鳴って、出ようとする誠示を押しのけて電話に出た男が誠示は電話に出られる状態にないと言って電話を切ってしまう。その部屋の住人は蘇芳といって、絵を描くことを生業にしるらしい。仕事に戻らなけらばならないという強迫観念にとりつかれている誠示を押しとどめて、何とか誠示に休養をとらそうとする蘇芳だった。赤の他人の自分に献身的に寄り添い尽くしてくれる蘇芳という男に少しづつ心を開いていく誠示と、何もかも包み込み癒してくれる蘇芳の姿が愛おしくて切なくなるほどです。
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