まず作画が素晴らしい…。
立ち読みから来ましたが、数ページで「あ、これ買おう」となりました。表情の変化、様々な角度からの描写が細やかで、コマ割りや吹き出しの位置のおかげかセリフが読みやすい。「絵」をテーマにした作品なだけあるなぁと思わせられました。漫画越しの日本画から作者さんの画力が感じ取れます。
作画だけで星5つけたいところではありますが、お話も面白いです。どうなっていくのかドキドキするような感じです。
出てくる少女は2人とも賢くて、けどなんと言ったらいいのか、賢さのジャンルが違うというか…。上の子は思いやりに溢れていて、周囲をよく観察しています。下の子は聡明で頭の切れる、この作品に必要不可欠な存在であることがわかります。
2人はまだ少女だからこそ、多感に物事を捉えます。そして成長段階であることが物語の期待度をより高めているように思います。しかし、主人公には残された時間があり、その中で結果を残さなければならないという少女達の成長速度とのギャップがあります。これが物語のドキドキ感を助長しており、面白いところです。
いけないことなんだけど、どうしても主人公たちを応援したくなってしまう、上手くいって欲しいと願ってしまう。これからどうなるんだろう。そんなふうに感じる作品かと思います。
2巻にて主人公のインスピレーションが湧く瞬間は作画相まってウワッとなりますね。
今後に期待です!!!