BL作品の中で一番好きなお話です。シーモアさんで読んで、気に入って書籍を買い、友人たちに貸しまくりました。計四人に貸したのですが、渡したときの第一声は「これ読んでみたかったの」返ってきたときの台詞は「すごく良かった」そうでしょうそうでしょうと何度も頷きました。
この作品はとても考えさせられるお話だと思います。読むたびに新しい発見があるものを始めて読みましたし、また、二度以上繰り返して読みたくなったお話はこれが始めてです。
携帯で読むのと書籍で読むのとでは印象が違います。そこも、この作品の醍醐味です。
携帯漫画の「一つ一つのコマをじっくり見られる」という特徴から、嶋君がエレベーターの前で立ちすくむコマは外川さんとの恋に踏み出せない嶋君の心情を効果的にあらわしていますし、
書籍の「読みたいページにすぐ戻れる」という特徴から、物語序盤で煙草を毛嫌いしていた嶋君が、時間的には未来のことである物語冒頭のコマで煙草を吸って外川さんを想い、外川さん転勤後の物語終盤で煙草を見て外川さんをどうしようもなく好きだと自覚した、という流れがよくわかります。
好きな人の何かが自分にとって好きな人を思うものになる、っていう現実の恋愛でもままある事象が、この作品をよりリアルに仕立て上げていると思います。ここでは間違いなく煙草でしょうね。
…と、このように深読みしても違和感なく楽しめるので、このお話が大好きです!
もう携帯で読んだよっていう方は書籍のほうも読んでみてください。すごく印象が違いますよ!
ちなみに私は近々保存用にもう一冊書籍を買う気でいます(笑)
どうしても触れたくない、大好きな漫画です^^