全体的に「王族」とは思えない軽さ。王族同士の婚姻がまるでペットを買うような気軽さ。事前交渉もなく、先触れもなく王宮にやってきて、いきなり求婚、妹はダメだが姉ならどうぞって…。
獣人の国の王族に対する不敬も気になる。王太子の番がヒト属なのをバカにし、王太子が先祖返りなのをバカにし、更には王宮の女官長が王太子妃をいじめ、毒を盛る。獣人が人族に差別されている以前の話になってしまう。女官長に関しては、忠誠心のある側近すら持てていない王太子なのだ。連れ出してくれたはいいけどそこでもバカにされいじめられ、お互いがお互いを全然守れていなくてモヤモヤ。
主人公の国も、全く公に出されなかった主人公がいなくなったら執務が回らないってどんな国よ…。刺繍くらいしかしてないよね…?