幼馴染お世話系の話って、だいたい世話焼きくんが恋を自覚してて、浮世離れくんをどうにかこうにかこっち向かせる、みたいな話が多いですよね。このお話、セオリー通りじゃない。驚くような結末は待っていないけど、付き合うまでの心理描写が細やかで自然でドキドキさせてくれる。「えーっそっちがそうなんの?え、でもやっぱそうなの?」とずっと楽しかった!!真面目な世話焼きくんが世間の「普通」を丸呑みして、女の子と付き合う世界が待っていることを当たり前の未来として受け止めている。でもそこに世間の普通を知らない浮世離れくんが恋愛の対象として急浮上。戸惑ったり、浮かれたり、悩んだり、時に間違ったり、そんな高校生らしい反応が、私にはとても自然にうつりました。これこそDKものの醍醐味!とすら思う。でも2人がとても素直で良い子なので、こじれてもどっちも応援できる作品です。世話焼きくんのコタローはウブだけどかっこつけない、みんなに優しいいい男。浮世離れしてるカナタくんはフワフワしてるけどやる時はやるいい男。そしていい男もう一人、榎本!!なにこのスーパーイケメン!あとがきで書いてあること気になりすぎる!そんで最強の攻めって何?作中だと女たらしな感じだったのに。ツリ目があんま好きでなくてタレ目派だしこの物語ではかなりいいポジションにいたので気になってしょうがないキャラでした。まだ描きたいお話あると書かれてたので楽しみにしてます!