お花と木々に囲まれた屋敷に住む美しいきょうだい達の、北国の四季の移ろいとともに描かれるストーリー。おとぎ話のような設定なのにこんなに心を掴まれてしまうのは、魅力的すぎる登場人物たちが容赦なく愛と痛みを交わし合うから。そして、それぞれが抱える傷はきっと誰しもどこか共感できるものだから。(とはいえ皆お茶目でユーモアがあり、暗い話ではありません)
各章のタイトルが詩情豊かで美しい。登場人物がお花の名前なのも素敵(草花の名前が付いていない人もいる。何故だろう?作者の意図が知りたい)
主人公は心が天使すぎて清濁持った自分には共感しきれない部分もありましたが笑
みずみずしく切ない気持ちにさせてくれました。この作品に出会えて本当によかったです。もう一度1巻から大切に読み返したいと思います。