前作が好きで読み終わった時は「続きは小説で読もう」と思ったのですが、手付かずのまま時間が空いて、気づけば新作で続編が出ていたのでそのままコミカライズで購入しました。
内容は、やはり小説が元になっているだけあって、特有の骨太感で一冊とは思えない読み応えがありました。綺麗で可愛い絵と対照的にドロドロした人間関係や嫉妬や羨望の入り混じった負の感情を見せられましたが、王家の継承という政治的な陰謀渦巻く世界では仕方ないのかなと思いつつ、三人(家族)を応援していました。
巻末に少し付録のように載せてある小説がかなり良くて、読んで幸せな気持ちになりました。子供(孫)が産まれると、親はあらゆる意味で強くなれるし、周りもその子に思い入れがある人ほど影響を受ける気がします。個人的に(義母で姑である)女院様の態度や心持ちの変化にグッときました。