悪役のポジションである婚約者と、それを救い出すはずのヒーローポジションの王子が、ヒロインへやってることが全く同じでたまげた。で、なぜか王子側(作者サイド)がそれを「誠実」だと勘違いした無神経さでコーティングしてて「え??」ってずっと首を傾げながら読んだ。主人公の最大の魅力であるはずの有能さがイマイチ見えてこない(表現として省略されすぎ)なのもネックになっている。宰相みたいなやつも無能すぎてびっくり。主人公の有能さの表現より何故かそいつにページ割きすぎでテンポもだるい。その無能さに気づかない王子もやっぱり無能なんだなーって思うだけで、一巻が終わった時点で登場人物全員に魅力ゼロ。まずこの漫画、主題をどこに置くのかが定まってないから、すごく散漫な出来映えになっていると思う。