光と影が同居するような題材を扱いながら、スマホ時代の“覗かれる恐さ”を瑞々しく描いた一作
裏アカという刺激的なテーマは興味を引くものの、その分キャラクターたちの行動は好き嫌いが分かれそう
甘さと不穏さが入り混じる空気感は魅力的ですが、読後に残るモヤっと感が強く、読者を選ぶ印象もあります
とはいえ、青春の息苦しさや、誰にも言えない本音の揺れは丁寧に掬い上げられており、心に触れる瞬間も確か
サスペンスとしては控えめながら、視線の交差が生む緊張感は独特で、他作品にはない雰囲気を持っています
全体として、強烈な没入感よりも、淡いざわつきを楽しむタイプの読者向けという印象
好みは分かれるものの、“いま”の青春像を辛口に切り取った作品として、一度触れてみる価値はあります