ネタバレ・感想あり人類の半数がちいこになったのレビュー

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ちいこのかわいさでおおわれた切なさ虚しさ
2024年11月21日
167ページ。
かわいい……ちいこかわいい……パワハラ上司も犯罪者も、ちいこになってしまえばみんなかわいい……。
ある日突然、理由もわからず無差別にちいこになってしまう、というのは不気味なことではある……けど、ちいこかわいい。かわいいだけで謎だらけ、そのあたりの謎を解き明かす作品ではなく、ただ圧倒的にかわいいちいこがそこに居るというだけです。
いろいろなちいこにまつわるオムニバス。ちいこになった人、大事な人がちいこになって残された人、ちいこになりたい人、ちいこに出会って幸せな人、ちいこのいる日常。あくまでちいこは「人間」であるという事実が、ほんわかかわいいちいこの背後に冷ややかさを添え、ちいこに関わる人々の心情描写を奥深くしていると思います。
引きこもりの兄がちいこになった家族の一連の話が秀逸、あと、ちいこ保護施設で働く職員達の会話の話が印象深いです。
ちいこになれたら楽だなぁって憧れてしまう自分は、少々メンタルに難有りかもしれません。あの人がちいこになっちゃえば良いのになぁ、と思ってしまうのも問題ありかもしれません。
でも、ちいこかわいいよ。
実際のところ、人類の約半数がちいこになってしまったら、ゆるやかな滅亡どころじゃない気はしますが、どうせ滅亡するのなら、こんなふうにかわいいにまみれて終焉に向かう方が良いな。形あるものはいつかすべて滅びるのだから。
……そして今気付いたんですが、この作品、ジャンルが「動物・ペット」になってるんですよ……いいの……?ちいこがそれで、いい……の…………?
可愛いけど切ない
2024年10月26日
別サイトの広告に出ていて気になったので購入しました
人類の半数がナゾの可愛い生き物「ちいこ」になるという何とも荒唐無稽な設定
ちいこになっても良かったねってお話と、なんか哀しいねってお話がありました
ヤマもオチもないけど、一所懸命生きてるちいこに癒させました
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作家名: おおつかちょん
出版社: KADOKAWA
雑誌: MFC