167ページ。2巻175ページ。
かわいい……ちいこかわいい……パワハラ上司も犯罪者も、ちいこになってしまえばみんなかわいい……。
ある日突然、理由もわからず無差別にちいこになってしまう、というのは不気味なことではある……けど、ちいこかわいい。かわいいだけで謎だらけ、そのあたりの謎を解き明かす作品ではなく、ただ圧倒的にかわいいちいこがそこに居るというだけです。
いろいろなちいこにまつわるオムニバス。ちいこになった人、大事な人がちいこになって残された人、ちいこになりたい人、ちいこに出会って幸せな人、ちいこのいる日常。あくまでちいこは「人間」であるという事実が、ほんわかかわいいちいこの背後に冷ややかさを添え、ちいこに関わる人々の心情描写を奥深くしていると思います。
引きこもりの兄がちいこになった家族の一連の話が秀逸、あと、ちいこ保護施設で働く職員達の会話の話が印象深いです。
ちいこになれたら楽だなぁって憧れてしまう自分は、少々メンタルに難有りかもしれません。あの人がちいこになっちゃえば良いのになぁ、と思ってしまうのも問題ありかもしれません。
でも、ちいこかわいいよ。
実際のところ、人類の約半数がちいこになってしまったら、ゆるやかな滅亡どころじゃない気はしますが、どうせ滅亡するのなら、こんなふうにかわいいにまみれて終焉に向かう方が良いな。形あるものはいつかすべて滅びるのだから。
……そして今気付いたんですが、この作品、ジャンルが「動物・ペット」になってるんですよ……いいの……?ちいこがそれで、いい……の…………?
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((追記))2025年11月に2巻が発売され、完結マークが取れました。またお話が溜まったら3巻も出るのかな。
2巻も良かったです。2巻巻頭のお話、切ない……きっと私も同じことをするだろうから、地獄行きなんて言わないで、ちいこも私もあなたを許してる。ちいこを食べたい話、恋人たちのいろんなかたち、毒親の話、1巻に登場したキャラクターの続きのお話もあって、かわいいと苦しいで今巻も情緒が忙しい。宇宙飛行士の話がなんだかとても印象が強く、ちいこ兵に「赤い連中ってこういうことするよな……」と思うなどしました。
1巻にも出てきた、クリスマスの日の迷いちいこと引き取った彼の日常が救いです。