タイトルがずっと引っかかってる。
余命を感動のネタにするな。余命を根拠に青春するな。自分の余命じゃなく人の余命。誰に言ってるんだろ。音土??クラスメイト??
作者が前作終了後に受けた人間ドックで腫瘍が見つかり、終活を考えたことが今作の発想のきっかけになったそう。幸い腫瘍は良性だったけど「もし自分に残された時間が限られていたら、どう生きるんだろう」という視点で描き始めたらしい。
自分も歳を重ねて、周りの知人達も歳を取り、天寿をまっとうしたり、病気で亡くなったりする。限られた余命を計算して仕事や財産を整理したり、生き方を変えたりする人もいる。他人の余命で泣いてる人も見た。
二子玉川高校の芸能クラスに通う無名女優の栗栖之依(くるすのえ)は普通の学校生活を知らないまま芸能活動をしてきた女の子。クラスメイトも俳優やアイドルを目指す「青春素人」ばかり。
之依には秘密がある。家族に「諦めなきゃいけない」と言われ、無気力で過ごしてきた之依は、死ぬ気で芸能活動を頑張る音土(おと)に触発される。
必死に、ひたむきに、前向きに頑張るのは何て気持ち良いのだろうーー。
「俺、死ぬ気で青春する」経験不足でオーディションに落ちた音土が泣きながら言う。それを聞いた之依も、死ぬ気で青春を楽しむことにする。
之依と音土も良い奴なんだけど、目黒と三澤が良い奴で泣ける。(お豆腐メンタル)
『ちはやふる』とか部活漫画は、熱い青春の王道。仲間との絆や挫折、成長、勝利。
この作品や『BOX系』とかは芸能活動と高校生活を描きながら、期間限定の思い出というより、生き様って感じを見せてくれる。「必死にやってる?」「一所懸命生きてる?」そんな言葉が聞こえてくる。
各話タイトルが『死ぬ気でやるな』『全力で走るな』『友達を作るな』『勝ちに行くな』と否定系。でも、之依も音土もやる。
もしかしてタイトルは、でもやる。ってことなのかな。