ネタバレ・感想ありバー・パンタ・レイのレビュー

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万物流転
ネタバレ
2026年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 圷見南子先生の作品でイルミネイトに続いて現代のお話ですね。セールになっていたんだけど、読み放題にもある。

パンタ・レイ=万物流転。ヘラクレイトスの哲学は好きだ。合理情動行動療法の根幹の思想にも取り入れられている
この2人に合っている。事象の変化は同じ状態に留まらない。それが良い状態か悪い状態かは、その人のあり方によるだろう。

中年のバーの雇われ店長神戸は、辛い子ども時代を送りながら、競馬にのめり込みヤクザの取り立てでボロボロになったところ、篤信家に助けられた。今あるバーは、その出資によって経営できている。

店で酔いつぶれていた青年久遠は、文無し未成年。神戸の取り立てをしたヤクザの息子だったが、彼もまた辛い子ども時代を送っていた。

孤独な2人が、ゆるやかに「きちんとした」生活を送り、働き、仕事に誇りを持つ。久遠は、神戸を好きという。ぶっきらぼうでやや乱暴な物言いだけど人情はあり、親切にし、未成年への対応も間違わない。

この2人にキスもエチシーンもないけれど、孤独な2人が家族となって、年老いてもカクテルを作る夢をみる。
人にはやはり、希望が必要だな。希望を持てる状況になることが大切なのかな。

生い立ちの環境要因は、子どもでは変えられない。
大人になったとき、誰かのために、と思える出来事が人生を変えるのかもしれないな。

所謂、BLっぽくはないけれど、BLドラマかな。
エチなし。
人生讃歌、エチなし、0420まで半額
2025年4月20日
バーテンダー神戸(かんべ)と見習い久遠(くおん)の話。圷(あくつ)さん初めてで、レビューの良さに気になって買ってみました!素晴らしい人生讃歌で、じわじわ心に沁み入る良い話でした!神戸も久遠も、家庭の事情で辛い過去があり、それは自分のせいではないけれども自分で背負うしかなくて、そこでくさらずに前を向いて生きていく2人の姿勢が素晴らしすぎる。読んでさ、頑張って生きていこう、自分の手で自分が好きになれる人生にしようって、思わせてくれる作品でした。自分を好きになりたいなって思わせてくれたり、誰かと愛し愛されたいなって思わせてくれたり、そんな作品て実はありそうで少ない気がしました。そしてこんな素敵な作品に巡り合わせてくれたレビューに感謝です。
エチもキスもなしなので、BLっぽくないかも。青年よりかな?BL、青年、少女のどれにも当てはまるかな?カテゴリ分けの定義ってなんだろ。
思いがけず深イイ話に出逢えて◎
2025年4月19日
初読み作家さん。幻冬舎50%クーポンでタイトル'パンタレイ'&難読PNに惹かれての購入ですがまさにパンタレイ(万物流転)な読ませる人情譚とても良かったです♡

バー'パンタ・レイ'を舞台に店長と酔客の〈四十路の雇われ店長×天真爛漫なヤクザの息子〉←あらすじ引用

雇われ店長神戸と因縁ヤクザの息子久遠(19)の同居年の差モノ。

辛い出自の二人の話を、神戸さんのやさぐれ具合とへこたれない久遠の陽気さに加えて、渋オジのオーナー野上さんの三人が作る空気感が最高に良かったです。自分にではなくて人に優しい人達の、その不器用さがジワジワ沁み込む好きな展開◎
肌色シーン無しBLでも大満足で幸せを願える二人でした。

あとがきに紹介されていた二曲を初視聴しましたgood♡
PNスマホ一発変換できるのに(圷=あくつ)読めなくて、
ひとつ利口になれたかな笑 嬉しい~
自分を取り戻す物語
2024年12月24日
すっっっっごくよかった…………!!!
人と人が出会って、変わって、そして自分の人生は自分だけのものだと、人生を取り戻して一人と一人が家族になるお話。本当によかった。

最初の印象は最悪だったはずなのに、一緒に過ごすうちに絆されていく……というのは王道ではありますが、神戸にとって久遠は自分と似たような境遇に思えたのかな。だから、久遠に優しさを与えることが、忘れていただけで治ってはいなかった自分の傷を癒すことにも繋がっていったのかな。久遠もまた、神戸の不器用な優しさに触れることで自分が誰と何をして、どう生きていきたいのかを考えられるようになったんだと思います。

にしても、久遠の生い立ちが不憫で不憫で、「周りの人がなんだか優しくしてくれる」理由を神戸が言うのすら不憫でした。でも、明るく優しい子に育ってくれてよかった。お母さんもねえ、悪い人ではないけど良い人でもないよね。
かなり重たくなりそうな背景を持ったキャラクターだけど、暗くなりすぎず楽しく読み終われるのも素晴らしい。

ちなみに濡れ場はないです。攻め受けは多分、ってわかるけど、でもそれでいいんです。恋人になろうではなく家族になろうという二人が良いんです。
はーーー、満足感がすごい!爽やかな読後感なのに、心に残るものは確かにある。ぜひ色んな人に読んでほしい作品です。
かわいい!
2025年4月30日
くおんくんがとにかく可愛かった!ころころ表情がかわって、素直で明るいおバカさん。るん、とか、る!とか、にゅへら、とか、独特な音がクセになっちゃった!笑。えチはないし、ちゅーもないけど、あったかい愛がありました!
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すべてのものは変わってゆくものだ
ネタバレ
2025年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ こういう背景が少し薄暗いお話は大好物です。しかもオッサンと若い子、年の差がいいんですよねぇ。オッサンはイケオジではなく自身も訳アリのくたびれた親父なんだけど、訳アリ未成年くんと出会い、何かを取り戻していく。憎い男の子供ということがメインになるかと思いきやそうでもなく、お互いに大切な存在になっていきます。とは言っても2人の関係性は曖昧でBL未満な感じです。年下くんは大好きって言ってるしこれからなのかもしれないし、純粋に家族と言うならそれでもいいのかなって思いました。
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