そつなく作られ終わる、良くも悪くも技量最低保証付きな作品。木の葉の便利小道具、西部風の服と景色、コマが白っぽくならないテクニックを手際よく見せつける人物の後ろ。
けれど、私には先生の作品の女性は服も髪も顔も同じに見えてならない。
男性には立体感、若さ、色気が欲しい。横顔が暗く、輝きが足りない。
器用に作られていて、分かり易すぎるコマが並べられ、ある意味失敗した、買わなきゃ良かったということがない一定の読み応えと引き換えに、強い後味も少ない。頁をめくる自分の手が、よく味わおうと一旦止まるということがない。
ストーリーはデキシーが要所で展開を段取ってしまうので、彼女が幸せになるのを見せてもらってない私には、何処かに積み残し感。
お兄さん編は読んでるはず。書名を思い出したら追記する。
「誇り高き結婚」
ごめんなさい。その「誇り高き結婚」を読んだときを振り返ると、この「魅惑の花嫁」の星数は下方調整する必要を感じ、3個へ変更する。