昔柴田先生のコミックス買ってました。荒れてなくてホントにしっかり描かれていて、面影が特に女性によく残っています。それでいて画風が子どもっぽくなくて。
表情もいろいろ多様です。感情の豊かさが人物に出る感じです。
でも、あるところで瞳を見開ききった顔が結構な頻度で出ていて、そこにだけは何だか随分に似たような表情つづくな、との印象。もっとバリエーションの少ない先生も多いのに、すごく細かな描き分けすることが巧みな先生なので、物語の真ん中でそこを出して(他の場面はそこまでなくても)もらえたら、と思いました。
原作を読んでいないので、読めば少し違うか知りませんが、ストーリー中に、なぜヒロインが彼の許を去ったのか、いろいろヒロインが語ってはいても、エピソードに決め手が出てきません。
ヨリを戻すとき、これまたなぜ？という、きっかけが物足りないのです。ストーリーの状況に対する登場人物の胸中に、そうだよね、という頷きながら読み進められるところが欲しいのです。
私はこのストーリーに似た境遇を経験するだけに、どうも、心の動きのなかに共鳴出来るところを探してしまうものですから。
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