まず【悪役令嬢】じゃないです。
【悪役令嬢っぽく仕立て上げられた、非が無い正統派で芯の強い令嬢たち】です。
彼女らが逆境を打破していく様は爽快です。
そして、この作品は変わったストーリー構成をしています。
あるキャラを主人公に据えてある期間の様子を描き、次に別のキャラを主人公に据えて同期間の様子を描き、次にまた別のキャラを主人公に(以下略)と言う構成です。
時間軸基準で見れば、1巻中盤あたりが最も未来の話で、そこからはなかなか進みません。
その代わり、各シーンに少しずつ肉付けがされていく感じです。
だから「このシーンではすでに◯◯は※※されてたんだよね」、「この言葉、初見では★★って意味に見えるけど、実は■■って意味なんだよね」等と読み返すのが楽しい作品です。