雰囲気イケメンから余計なモテ要素を差し引いた感じの人だなと思いました。(人事部長とかあざとい雰囲気イケメンだから対比しやすい)。大喜利での競馬場ネタとか、全体的にクスリとさせるシュールな面白さ。モテるためとか自分のためじゃなく、困っている時にスッと人を助けられる静かな優しさ。一見不器用に見えるけど気づける人なら気づくことができる。じんわりと心が温まります。兄の面白さも優しさも知っている妹との信頼関係。職場でも、しょーもない男同士のノリで埋もれている彼の魅力に気づいた理解者が増えていく。マイナーだのノリが悪いだのと、分かりやすいテンプレ以外を低価値だとジャッジして個性をコロしにかかってくる風潮がある世の中で、静かに、でも確かに魅力を発揮し続けている人たちの物語。現実でのそういった人たちの応援にもなる作品なんじゃないかなと思いました。ひょっとしたら私達も彼らに気づけずにいるかもしれませんね。対比として、個性をコロして生きてきたヒロインちゃんと、いい感じに化けそうなオツボネさんの変化にも期待しています。