このレビューはネタバレを含みます▼
種族を超えた一途な恋心を謳う雅な1ページから、2ページ目のtcbをこねくり回す現代への温度差に笑う。
大蝙蝠の神獣で吸血鬼に進化した要様と陰陽師である先祖の晴明。童だった要様に役目と生きる理由を与え、人間と吸血鬼の生きる時間の長さに翻弄されながらも心を寄せ晴明の最期を看取る。吸血行為をしても同族にすることが出来なかった苦い思いと初恋に囚われながら現代を生き、晴明の子孫を見守っている。
晴明の子孫のハルくんは幼少期の初お目見えの際に要様と魂ごと惹かれ合う。
晴明の生まれ変わりで前世の記憶も見せられながら、晴人として一途に要を愛してる。大人にして欲しいという願いを聞き入れてもらい、夜毎抱いてるのに同族にしてもらえないジレンマを持ちつつハルくんの方が貪欲な吸血欲求で要様を味わい尽くす。おかげで失敗なく同族成功!
晴明の輪廻転生をかけた強い想いのなせる技とも言えるし、要様が憂う初恋への焦がれと唯一無二の存在になってる晴人への手放せない湧き上がる愛、晴人の要様以外は要らないという絶対的な想いで陰陽師も先祖も人間界も蹴散らすビッグラブ!!ハルくん優勝!
ハルくんは要様の「初めて」が何よりご褒美。幾つもの時を超えて生き抜く気高き要様の初めてをたくさんもらって、今日も幸せカンストしちゃってね!