面倒をみていた子供に激重感情を向けられる年上受が震えるほど好きなので購入いたしましたが、予想以上に良かったです。
コウさんにとってアルベルトさんが特別であるのと同じかそれ以上の揺るがなさで、アルベルトさんにとってのコウさんが唯一である理由が描かれていて、ふたりの関係性がパズルの隣り合ったピースのようにぴったり嵌る感覚がありました。
コウさんはアルベルトさんの選んできた人生の絶対的な肯定になり、でも同時に違う道を選んだ存在として弟のギルバートさんの生き方も否定されていなかったのがよかったです。
人生には無数の選択肢があって、どれが正解かなんて分からないけど選んで生きていかなくちゃならない。ひとはそうやって正しさも分からず必死で生きていて、そのことをそっとやさしく抱きしめてくれるような物語でした。
あと、攻の年上受への執着具合は最高でした。ありがとうございます。