ネタバレ・感想ありマリッジブルーの僕たちは【コミックス版】のレビュー

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深層心理
ネタバレ
2025年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3話と4話の無料分に惹かれまとまるの待ってた作品。
切なくてしんどいの予想したけどしんどくはなかった。

無意識の欲求と超自我のせめぎ合い、限界まで追い込まれてやっと自分を縛っていたものを壊し本心を認める…ハラハラしました。
最終話、ぶっ飛んだ展開は想像を超えてた…
もう少し相思相愛の二人も見たかったけどハッピーエンド良かったです。ツトムの粘り勝ち愛の深さの勝利。タイトルも読み終わるとなるほど〜
リバ、子供はΩ夫婦の子ですよ〜
人間は遺伝子の乗り物らしい。
ネタバレ
2025年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一見そつなく何でもこなす孝の深淵。これが、この作品の根幹です。アルファ同士とかオメガ同士とかオメガバース諸々は、目くらましに近い。孝の中の欠落を読者は覗いていく物語。後書きで夏井先生が「アルファ同士で描く意味あるのかな」とおっしゃっていますが、それはある意味正解で、ある意味不正解でもある。舞台装置としてのオメガバースシステムやアルファ同士は意味があった。「アルファ同士で描く意味ない」のは、孝とツトムの人間としての話だからで、けっして否定的な意味ではないの。孝の深淵にオメガ母の悲哀が深く根付いてはいるものの、孝とツトムとの関係性においては、オメガバースでなくても成立した、というニュアンスで私は受け止めています。それはそれとして、私自身の性癖としてアルファ同士が大好きだから有り難さは無限大。難解とおっしゃる皆様の難解ポイントは、孝自身も孝の本意を理解把握していないところ。アルファというガワスペックの良さゆえ、もはやオートマチックに孝は「自分のやるべきこと」を把握し無意識に「できて」しまう。作中で、人間に意思など存在せず本能の後付け、という話をしています。太郎くんの勇気を奮い起たせるエピソードとして0.2秒と登場しますが、他人事のように聴いている孝のガワスペックの隠喩でもあるので。最後の最後で、ツトムにどうしようもなく追い詰められて、ようやく孝の【意思】が顕になる。本当にタマネギみたいに剥いても剥いても皮ばかりで真意の見えない孝にツトムがイライラするのは致し方なし。作中リバしてはいるものの、あれは孝のアルファや男としての残滓(=本能の後付け)と見ています。だって、孝は意思の薄い男だから…(笑)。一方、ツトムは本能も意思も人並み外れて我が強い男。ツトムに対し「音楽を聴いている時だけ可愛い顔しやがる」というのは、おそらく本能の後付けではないツトム自身の意思。そう思うと、精神的には孝が抱かれてるんだろうな、と私は勝手に感じています。ツトムはいわゆる【尻で抱く男前】とも違うので、孝のセッ久を座薬突っ込まれてるくらいにしか思ってないけど、孝が可愛いから許してやってる。んじゃないかなぁ、という私の希望。とにかくめっちゃ面白いので、わからん人はわかるまで何度でも読み返してください。人間は遺伝子の乗り物であることを否定する話です。そもそも人間が遺伝子の乗り物説を知らんと難しく感じるかも
頭を空っぽにした状態で読むべき
ネタバレ
2025年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 確かに読んでいる最中は難解に感じる
だが読了後には不思議と満足感を得られ、思い返せば至極単純な話と理解できる

互いの親が再婚し義兄弟となった二人
幼い頃から孝に執着し続ける勉
バース性に囚われΩだけを望む孝
そして
ΩΩであるが故に、子がなかなかできず人生を足踏み状態の太郎とナナセカップル

四人の話ではあるがキーマンは孝の両親(主に母)

佳境色々起こりますが
最後はちゃんとハピエンです

追記ですが太郎の子はちゃんとナナセが親かと
諦めずにいたお陰で無事二人の子を成せたと私は思っています
ナナセにはその後10年孝と奮闘するくらいの気概も見られましたしね

運命を選ぶか自身の心を選ぶか
他者に身を委ねるか自身で道を切り開くか

どのオメガバ作品でも言わんとすることは同様のはずなのに、こちらは他と違う味がありました
オメガバースの面白さ(リバ有)
ネタバレ
2025年7月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私にとっては神作だったので、レビューします。

連れ子同士のαα兄弟孝とツトム。
「Ωを幸せにしたい」と次から次へ付き合う孝。孝の恋人を次から次へ寝取るツトムの執着。
ツトムが運命の番に出会ったことで話は動き出します。
運命の相手にはΩの恋人がいて、ααとΩΩが揃ってしまう。

2人の歪んだ愛、孝の「Ωを幸せにしたい」という呪いの正体、後半に行くにつれヒリヒリする展開に目が離せません。

たしかにさらっと読んでしまうと分かりにくい部分もありますが、最終的には両思いのαとαがくっつくハピエンなのでご安心を。

映画のような読後感です。
its really good
2025年7月5日
a deep read will be even more worthwhile. it's really good, both funny and traumatic at times but in the end i'm glad there is a happy ending.
保守と革新の初恋物語
ネタバレ
2025年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 義兄弟のストーリー。始まりの海中シーンが印象的で購入。 280頁。 初恋、オメガバース、リバ、魂の番の配合でできた作品。星☆4.0

主人公は少年期に同い年で義兄弟になった瀬名孝(兄)と勉(弟)だ。二人とも α(アルファ)で体格も才能も秀でているが、趣は違う。孝はソバカスの幼顔、対して勉は整った顔立ちのイケメンだ。孝は堅実なサラリーマン、勉はミュージシャンで自由人と対照的。孝はオメガを幸せにすることがアルファの価値だと信じている。勉は既存の価値観にはこだわらず、自分を信じている。そんな勉に「魂の番」が現れた。そのΩ(オメガ)にはΩの恋人が居ることから展開が進んでいく。

保守的な考えの孝は次々と恋をして、失恋を繰り返していた。そんな彼が癒しを求めるのは海の中とドライブ中の音楽。勉はワガママで自由な性格なのに愛一筋だった。バース性であっさり捨てられても、「魂の番」が現れても、愛を手放すことはなかった。いくらでもできる恋が愛の渇きのまえでは意味をなさないとは、なんとも切ない。

オメガバーズの設定に既存の価値観が混ざり合って孝の人格はある。最後まで読むと伏線は回収されて視界が開ける部分と、見えない部分の景色が広がる。例えば、孝を慰める音楽はいつも勉が作った音だ。しかし、何故その音が好きなのかは語られない。
また、勉は孝の恋路を邪魔せずにはいられない。自分以外の恋人ができて離れてしまう事への恐れは自分なのか孝なのかは語られない。語られないのは答えがひとつではないからだと思うのだが、どうだろう。
難解といえば難解…だけど意味は解る
ネタバレ
2025年7月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の皆さんが難解だとおっしゃっているので、正直読もうか迷いましたが、どうしても興味が勝り購入致しました。結果…作者さんが言いたいことは解りました。結局はΩ母親の不幸を見て育った孝は、Ωを幸せにするという使命に執着してしまい、目の前の本当に愛する存在を見て見ぬふりしています。これが義弟のツトムですよね。逆にツトムはαだとかΩだとかいうものに囚われず迷いはありません!孝しか見ていない。それにΩカップルの力を借りて、孝の目を覚まさせようとして…結果落ち着くべきところに落ち着く。
やっと孝は、Ωを幸せにする=自分の心を犠牲にする必要はないことを学んだのでしょう。αであるツトムを愛していても、間接的に支援する方法はいくらでもある…と。
そういうことを作者さんは描きたかったのかな?と私なりに理解致しました。そしてその感想は同じでなくてもいいのかと思われます。
だけど最後に…太郎くんのお腹の子は、孝の子供ですよね?そして妊娠したのが太郎なこともまた作品のスパイスなのかと。おまけにリバ(私は嫌いじゃない)そして何度も描かれる海の景色の意味を知ると成程と。どこかピリリと辛いメッセージ性のあるお話でした。
よくわからん
ネタバレ
2025年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 別作品の「朝と昼と…」が良かったので作者買い。ラフな絵の感じは変わらず好き。だけどストーリーが全く頭に入って来ない。難解というより意味不明。何が言いたかったの?当て馬的カップル出てきたり、最後は妊娠したのそっち?と、もう訳わからん!理解するのあきらめた。しばらく寝かせて読んでみよかな。読むかな…
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