ネタバレ・感想あり妹なんか生まれてこなければよかったのに -きょうだい児が自分を取り戻す物語-のレビュー

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苦しみが詰まってるけど
ネタバレ
2025年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 障害児に関わる仕事をしていて、密接ではないけれど保護者やきょうだい児と関わることが多いので、気になって読みました。
子供の頃から背負うことになる不満、将来への不安、結婚や出産への制約、障害のあるきょうだいを持つということは本当に苦しみに満ちている。
毎日笑顔で接してるけれど他人の私から見ても、ずっと続く地獄みたいなものだと思う。
この漫画は綺麗事じゃないリアルな苦しみが詰まっていて、結婚が破談になったあたりからどんどん追い詰められていく主人公の背を撫でて、寄り添ってあげたい気持ちになりました。
きょうだい児として失ったものは戻ってこないけれど、主人公にとって運命の出会いがあって、いい人と結婚出来たことは本当に救われた気持ちになりました。
どうか自身の境遇に苦しむきょうだい児の方たちが、少しでも自分の人生を生きられるようになれたら、と思わずにいられない、溺れるような苦しいリアルさもありながら、ちゃんと地に足がついた幸せがあるという夢も描いてくれたこの漫画に感謝です。
プチざまあもあって、そこもよかった!
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作家名: うみこ
出版社: 飛鳥新社