ボイスシリーズ9作め。最初のシリーズが出たのが約10年前で、その頃と今の内容が、現実の声優さんの進化と重なって見えて楽しかったです。現実の声優さんの中には、歌って踊ってコンサートまでする人や、俳優業までこなす人、テレビ番組に出る人など多種多様で…そういう真新しさを感じる作品でした。
シチュエーションとしては、ありがちなパターンではあったけど黒沢の性格に難があったり、璃律の元カレの奇妙な関わりがあったりで、一風変わった展開になっていて面白かったです。
私も多少声優オタクなので、璃律の気持ちはすごくよく分かりました。家族の手前祭壇こそ持っていませんが、好きな声優さんのラジオ番組を聞いたり、出演するテレビ番組を録画したり、好きな漫画のアテレコ担当をしていると知ったら即買いしてみたり、当たり前にしてしまいます(笑)
そんな大好きなシリーズですけど、あとがきで先生が、ここで一度「まとまったお休みをとる」と仰っていました。お身体の具合が…とか、家庭の事情で…とかではないようなので安心しました。エネルギーチャージして戻って来られるのをお待ちしています。シリーズもまだまだ続くようなので楽しみです。次回作まで、勝手に新シリーズの『◯◯ボイス』の◯◯に入るワードを考えながら待ちたいと思います。