家のガスも止められそうな崖っぷちミュージシャン・ヤスオと、彼に拾われた子猫・バズの物語――。
新刊衝動買い。冒頭の歌のシーンで心を鷲掴みにされました
優しくふわっと描かれた歌詞が、彼の声質そのものを表してるのが面白い
夢を追いかける歌だけど、物語が進むとその歌の印象がどんどん変わってゆく
ハチワレの子猫・バズちゃんが滅茶苦茶可愛いかった
ポポポポポポ…と増えて空を飛ぶシーンが素敵すぎてちょっと泣いた
バズはヤスオと一緒に歌を歌うのが大好き
バスは目が見えなくてうまく歩けないけれど、彼の歌声はどこまでも自由に飛んで行く
ヤスオとバズの歌が、彼と周りの世界を大きく変えてゆく
これ以上はネタバレになるので伏せますが、とても美しくて胸に響く物語でした
読み終わったあと胸に残ったのは、温かくて尊い何かでした
無私の愛と幸せについて考えさせられる作品。おススメです