一巻読了。
主人公は何でもできるチートキャラだが、かって魔王を倒した英雄ということでチートな能力というのにも納得がいく理由を付けてはいる。ただ、魔王を倒してから数千年も経ったのに、社会インフラなどの技術レベルがほとんど上がってないのは不自然ではなかろうか。
ヒロインらしきキャラクターは今のところ二名。騎士、あるいは貴族の子は抜けてはいるが比較的まとも。
もう一人、表紙にもいる大荷物を抱えている娘がもやっとする主原因。一応中世~近世風ファンタジー世界の住人なのだが、「通りすがりの主人公が自分を助けてくれるのはあたりまえ」「女の子の自分を助けてくれない男(主人公)はおかしい」「(主人公の正しい指摘に)意地悪で嫌なことを言う嫌みな男」という、21世紀の遊び人ギャルでもここまでひどくないんじゃないか? と言いたくなるような思考。中世~近世なら自力でどうにかするのが普通のはずなので、思考と言動が世界観にあっていないという違和感が大きい。そのキャラが表紙に載っているので『ひょっとしてこの娘がメインヒロイン…?』という不安がある。
特にひどいのがこの娘だが、他のキャラも総じて「魅力的なサブキャラ」と呼べるキャラがおらず、主人公の魅力だけでストーリーを引っ張らなければならない。結果、やや読者を選ぶ作品となっている。立ち読み増量時に確認しておくことをお勧めしたい。
主人公の性格や態度が好みであるなら星を+1して★4でもよいと思う。