ヒロインは転生した悪役令嬢です。傲慢で我儘。美貌の婚約者であるヒーローに激重執着愛を抱いています。
ヒロインは性格の悪さで名が轟いており、ヒーローからも毛嫌いされて、常に冷たくあしらわれています。それでも国で片手で数えられる程の名家に生まれた者同士の婚約は揺るぎないものでした。
ヒロインは最近になって前世の記憶がよみがえり、別人の様に変わろうとすれば、出来るのですがそうはしません。記憶がよみがえったにも関わらず、ヒーローに全身全霊で惹かれ、彼の心が自分に無いことに苦しみ続けます。
その上、婚約を揺るがす存在が現れます。聖女です。世界を救う聖女はすべてに優先させる存在。元々の物語は聖女が護衛騎士(ヒーロー)と結ばれるハッピーエンドで、自分は断罪される悪役令嬢。
愛しいヒーローから愛されぬ苦しみに加えて、自分の元から奪い去られ、かつ他の女を愛する姿を見ることになる…残酷な二重苦を覚悟せざるを得ません。
ヒロインは何とかして元々の結末を回避したいと願いますが、ストーリー補正がどこまで発動するかも分からず、苦しい状況が続きます。
性格の悪さが評判でも、ヒロインの恋心は本物。報われず、切なく、苦しい恋路を見るのが辛いです。
聖女は率直で、上流階級のしきたりに縛られない自由さ、並み居る王子、貴族令息を魅了していきます。聖女の「素直さ」が貴族令嬢にはない、代え難い魅力という設定になっていますが実際は、聖女は嫌な女です。
率直さは自分のペースを相手に合わせず貫いているだけですし、ヒロインへ気遣いを見せているようで、実体は図々しい。厚かましい女です。表面的には取り繕う為、よけいにあざとい。清々しさは皆無です。こんな女にほだされる様では、全く見る目が無いのですが、ヒーローは…。
序盤からの展開が先の見えない苦しさなので脱落してしまいそうになりますが、逆に「谷深ければ、山高し」デレデレの甘々を期待します。前世の記憶を持ったヒロインは、節度ある素敵な女性です。幸せになって欲しいです。