ストーリーは良かった。
幸せではなかったという点で境遇の近い二人が、現在の成功した地位に於いて、コンサルタントと顧客として出会う。ヒロインの方が、時間的には確かに不幸度は高くないと言えるが、今に至ってその親の存在が苦しみと喜びをもたらす。ヒューマンドラマ要素がこのストーリーに陰影を付け、彼の気持ちを固めていく。
線が弱々しい。細い。威厳が足りない。
肉肉しさがもっとあっても良かったのでは?
なんとなく幼顔のメインキャラ達なので、子供時代の苦しみを語っても、本人の壮絶な過去としてなかなか入ってきづらい。
「嫁探し」行動にコンサルタントとして振る舞おうとしても、彼が嫁を探しに外に目を向けられない、という点が、もっと印象強く見せてくれた方が引き締まったのでは、と感じた。
表紙絵が二人バラバラに立っているように感じる。男性の顔と首の色の違いが、おしろいを振っているようで、なんかしっくりしない。