このレビューはネタバレを含みます▼
なかなか出会えない不思議な作風が印象的で、とても気になっている作者様。
ある日突然、双子の兄がスライムになってしまった。
スライムになった兄はペットボトルで暮らし、毎日ハムを2枚食べる。(この食べる様がかわいらしいのだ)
「転生したらスライム」になる世界もあるし、BLの世界でもスライムになることはあるか…。
冒頭からファンタジーの分類かと思いきや、どこか薄暗くじわじわと不穏な空気が迫ってくる。
スライムの正体は一体何なのか。
弟が語る「ドロドロした気持ち」と重ねると、それは兄への執着や嫉妬が形になったものなのではないか。
想像が膨らみ、読後もしばらく考えてしまった。
この作品で何より好きなのがラストシーン。
ハッピーともバットともいえない何とも言えない結末なのに、作者様が「おしまい」と物語の蓋をするの意味もあるのかと、シュールでちょっと面白くなってしまった。
それにしても、どうしてこの題名にしたのだろうと不思議だったが、作品紹介を読んで納得した。
色々とかけていて面白いな、この感性、癖になりそうだ。