ネタバレ・感想ありまじめな課長がえろすぎるのレビュー

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堅物課長を解き放つ愛の実験
ネタバレ
2026年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ Eros度★★★★★

おやおや。不能だと思い込む生真面目な課長と、彼をマゾだと見抜いた元女王様の派遣社員。実に愉快で刺激的な組み合わせです。

夏樹は黒田の弱みを握るつもりで近づきますが、予想以上に素直な反応を見せる彼を「かわいい」と感じ、本気で手に入れようとし始めます。「俺が世界中の女性の代わりに必ず貴方を手籠めにします」と宣言する大胆さと、敬語で懐く年下らしい愛嬌の落差が魅力的でした。

一方の黒田は、誘惑されても夏樹の身を案じ、「君はもっと自分を大切にすべきだ」と諭すほどの堅物です。好意にもすぐには応えられず、友達になろうと提案してしまう不器用さが何とも愛おしい。しかし、その拒絶の奥には、父のように無責任な人間にはならないという強固な戒めがあります。

黒田が責任を優先して自分の感情を閉じ込めてきたように、夏樹もまた、女王としての技術がなければ特別になれないと思っています。そんな二人を結ぶ「雨宮。君はもう充分すぎるほど特別だ」「そんなものなくても私は君が好きだ」という言葉が素晴らしい。互いの弱さを暴く関係が、やがてその弱さごと抱きしめる恋へ変わっていきます。

拘束や言葉責めを交えた濡れ場は濃密ですが、黒田の羞恥と初心さがコミカルに描かれ、重くなりすぎません。進入角度に戸惑う黒田と、「どの角度でも受け止めます」と応える夏樹のやり取りには思わず笑顔に。昼は上司である黒田が夜には翻弄され、それでも最後には誠実な愛で夏樹を包む。攻めのかわいさと格好よさを同時に味わえる、探究しがいのある一冊です。
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