Playmate-ish プレイメイト-イッシュ【コミックス版】
小山璃子
このレビューはネタバレを含みます▼
Eros度★★
おやおや。汗フェチなクール年下攻めと、気ままで少しチャラい先輩受け。フェティッシュな設定に惹かれて読み始めると、いつの間にか二人の不器用な恋愛に夢中になっていました。
大学のバドミントンサークルという舞台がとても効いていて、試合後の汗や火照った身体が無理なく物語へ溶け込んでいます。涼の「俺、汗フェチなんです」という告白をきっかけに、二人は恋人ではない秘密の関係へ。最初は綾人のほうが余裕たっぷりに見えるのですが、涼の真っ直ぐな欲望と感情に触れるほど、その立場が少しずつ逆転していくところがたまりません。
特に惹かれたのは綾人の心理描写。軽い態度の奥には、誰かと深く関わることへの怖さが隠されています。「俺はもう自分が誰かの負担になるのはいやなんだよ」という言葉から、それまでの振る舞いまで違って見えてくるのが切ない。
一方の涼も、単なる汗フェチでは終わりません。「先輩のはちがいます」と語る頃には、惹かれている対象が汗そのものではなく、綾人という一人の人間へ変わっていることが伝わってきます。
身体の距離は近いのに、心には名前を付けられない。そんな二人が少しずつ本音を晒していく構成が魅力的でした。クールな涼の内側にある熱と、軽やかな綾人が抱える臆病さ。正反対に見える二人だからこそ、互いが特別になっていく過程に強く惹き込まれる作品です。