このレビューはネタバレを含みます▼
【あのね、僕、キミのことを抱きたいんだ・・・(透也)】
“I thought he was a harmless sheep, but he turned out to be a wolf that devours everything.”
色気度★★★★★★
【羊の皮をかぶった狼】こそ、BLの醍醐味。
「人畜無害だと思っていたのに、実は…」というギャップに胸が高鳴る作品です。
羊川透也は、クラスの女装も似合うおどおどした美少年。けれどその瞳の奥には、獲物を捕らえるような鋭い光が隠れています。
一方、射手園一馬は大柄で頼もしい陽キャイケメン。クラスの頂点に君臨する彼が、意外なほど心を許してしまう姿に引き込まれます。
二人の体格差と性格の逆転が、物語に独特の緊張感を生み出しています。文化祭の休憩室での出会いから始まる距離の縮まり方、徐々に深まっていく感情の機微が丁寧に描かれ、ページをめくる手が止まりません。
特に印象的なのは、攻めと受けの主導権が揺れ動く心理描写。普段は強気な一馬が、透也の甘い言葉と視線に翻弄されていく過程が切なくも甘く、胸キュンが止まりません。騎乗位での攻防など、激しいバトルを経た後の穏やかなやり取りも、初々しくて心に残ります。
もちぱむ先生の繊細な作画も素晴らしいです。眉のわずかな動きや瞳の潤み方で、キャラクターの葛藤や悦びを表現する技術に脱帽。甘さと激しさが絶妙に混ざり合ったタッチが、物語をより魅力的に盛り上げています。
「下剋上」「ギャップ萌え」が好きな人にはたまらない一作。羊の皮を一枚剥がした先に待つ、圧倒的な魅力の深淵に、きっとあなたも落ちてしまうはずです。