好きだった人に対しては近しい相手ほど、動くのは難しい。
でも、ぶつかっていく。どうやって?
この話は、少女マンガ好きなら馴染みあるジャンル。血の繋がらない家族同然に育った異性を好きになったら・・・何十作品と読んだかと。
これをハーレクイン版ならこうだとカラッと描写します。一線を越えるまでと越えたあとの二人を見届けることを楽しめて、そして、奔放なそれぞれの母親の生き方が結婚観に影響をもたらしています。
義理のお兄さんの葛藤は、倫理の次元を越えていじましい。自制心との戦いがプレイボーイを美しい愛の当事者に変える。ヒロインの幸福をちゃんと探そうとする健気なおにいさんぶり。人間として信頼できます。
どきどきをたくさん味わえる楽しい作品です。
HQ にもこのジャンルが成り立っているのを見て、なんだか少女マンガ好きの一人として嬉しくなりました。